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ドローンビジネス調査報告書2023【インフラ・設備点検編】

本書の概要

本書は、点検分野において詳細に分析し、ドローンを活用した点検業務の最新動向や企業動向、課題、今後の展望などを明らかにします。インフラ・設備を保有し自社の点検業務にドローン活用を進めたい企業や、それらの企業に向けてドローンを活用した点検ビジネスを行いたい企業にとって、参考となる情報が網羅された1冊です。

本書のポイント

  • ドローンビジネス市場規模の4割を占めるインフラ設備点検に特化したレポート
  • 点検分野におけるドローンの役割や効果、ビジネスモデルを整理
  • 橋梁、ダム、下水管、大規模建築物、ソーラーパネルなど14分野の点検市場の現状と課題、ドローン活用のメリット、主要プレイヤー、市場成長性など分析
  • 各省庁の動向を整理   

  【NEW】航空法の改正に伴う、操縦ライセンス等の詳細を解説

発売中

執筆者

青山 祐介

青山 祐介

インプレス総合研究所

インプレス総合研究所
発行所
株式会社インプレス
判型
A4版
ページ数
266P
発行日
2022/09/30
発行予定日
2022年9月30日
価格
CD(PDF)+冊子版 104,500円
 (本体 95,000円+税10%)
CD(PDF)版 93,500円
 (本体 85,000円+税10%)
ダウンロード版 93,500円
 (本体 85,000円+税10%)
カテゴリー
ドローン
ロボット
IoT
ISBN
9784295015437
商品コード
501543

注目の調査結果

 この1年、ドローンを活用した点検で大きな期待が集まっている鉄塔、送電網、プラント、大規模建造物などの分野で、より一層商用化・実用化のフェーズが進みました。この要因として機体の技術開発やソリューションの提供によって操縦の難易度が下がったことや、飛行の自動化によって操縦者の属人性が下がったことがあげられます。これまでドローンサービスの利用者であったインフラ・設備の保有者や保守点検事業者が、自らドローンをオペレーションするという動きを強めています。

ドローン点検のフェーズ 2022年時点

 


ドローンを活用した点検は、新しい分野へも広がりをみせています。2021年10月に、和歌山市の紀の川にかかる全長約550mの六十谷水管橋の一部が落下する事故が発生しました。この事故を契機に全国の水道事業者の間でドローンを使用した水管橋を点検する取り組みが始まっています。その他にもロープウェー、遊園地の観覧車といった大型機械の点検など、ドローンが用いられる事例が増えてきています。

 また、一部のドローンメーカーやサービス事業者からは、自動点検に向けたドローンポートがリリースされています。ドローンポートとは、ドローンの離着陸や充電が可能となる格納庫のような製品です。ドローンポートを利用することで、遠隔地からドローンを操作し、点検を行うことが可能になります。今後、このようなドローン点検の無人化に向けた動きが活発になっていくとみられます。

 今後もドローンを活用した点検市場は広がり続けていくことが予想されます。当研究所では、インフラ・設備点検分野がドローンを活用したビジネスにおいて、最も市場規模と成長が大きい分野とみており、2022年度には719億円、2027年度には1993億円に達すると推測しています。

本書の内容

本書は、ドローンを活用した点検の現状と課題などを明らかにします。インフラを保有し自社の点検業務にドローン活用を進めたい企業や、それらの企業に向けてドローンを活用した点検ビジネスを行いたい企業にとって、参考となる具体的な情報が網羅された1冊です。

第1章「インフラ・設備点検におけるドローンの役割とビジネスモデル」ではインフラ・設備点検分野におけるドローンの役割や効果、ビジネスモデルなどをまとめています。

第2章「インフラ・設備点検分野における最新動向」では、注目すべき市場全体のトピックスをまとめています。

第3章「産業分野別のドローンビジネスの現状と課題」では、「橋梁」「トンネル・洞道」「ダム」「送電網」「基地局鉄塔・通信鉄塔」「ソーラーパネル」「一般住宅」「大規模建造物(マンション・オフィスビルなど)」「プラント」「風力発電」「建築物設備」「船舶」「鉄道施設」「水中構造物」の14分野についてドローンを活用したビジネスの現状と課題(分野特有の課題、技術課題、社会的課題など)、ドローン活用のメリット、今後の展望などを分析します。さらに、「その他」では実用化を模索する動きが見られている分野を紹介しています。

第4章「各省庁の動向」は、ドローンによるインフラ設備点検に関わる省庁の動向を解説します。
 

目次

第1章 インフラ・設備点検における ドローンの役割とビジネスモデル

1.1    ドローンの定義と分類
1.1.1    本書で取り扱う「ドローン」の定義
1.1.2    ドローンの分類
1.1.3    民生用(ホビー用)と業務用
1.2    点検に用いられるドローン
1.2.1    マルチローター型(マルチコプター)
1.2.2    シングルローター型(ヘリコプター)
1.2.3    固定翼型/VTOL型
1.2.4    小型ドローン
1.2.5    点検特化型ドローン
1.2.6    水中ドローン
1.3    インフラ・設備点検の現状とドローンの活用
1.3.1    国や自治体が管理するインフラや設備をとりまく現状
1.3.2    民間の施設や設備などの保守をとりまく現状
1.3.3    ドローンの有用性
1.3.4    ドローンを活用した点検の価値と効果
1.4    点検分野におけるプレイヤー
1.4.1    ハードウェア(機体)
1.4.2    ハードウェア(パーツ)
1.4.3    サービス提供事業者
1.4.4    点検事業者
1.4.5    利用者(国、自治体、団体、自社活用企業)
1.5    点検分野におけるドローン活用のビジネスモデル
 

第2章 インフラ・設備点検分野における最新動向

2.1    ドローンのオペレーションは 専門の運航事業者から利用企業に実装の段階へ
2.2    水管橋崩落事故を受けて広がるドローン点検
2.3    点検の自動化を実現するソリューションの登場
2.4    制度に組み込まれた外壁タイルのドローン点検
2.5    ドローンでデータを取得した次の段階として 欠かせないデータ解析と管理ソリューション
2.6    新しい分野に広がりを見せるドローン点検
2.7    パッケージ化された国産ドローンの登場
2.8    携帯電話の上空利用がサービスとして本格化
2.9    2022年12月から大きく変わるドローンのルール
2.1    機体販売によって広がりを見せるSkydio
2.11    機体登録制度とリモートID
 

第3章 産業分野別のドローンビジネスの現状と課題

3.1    全体動向
3.2    橋梁
3.2.1    現況
3.2.2    従来の点検手法
3.2.3    ドローン活用の現況
3.2.4    ドローン活用のメリット・特長
3.2.5    主なプレイヤー
3.2.6    代表的なハードウェア
3.2.7    課題
3.2.8    今後の展望
3.3    トンネル・洞道
3.3.1    現況
3.3.2    従来の点検手法
3.3.3    ドローン活用の現況
3.3.4    ドローン活用のメリット・特長
3.3.5    主なプレイヤー
3.3.6    代表的なハードウェア
3.3.7    課題
3.3.8    今後の展望
3.4    ダム
3.4.1    現況
3.4.2    従来の点検手法
3.4.3    ドローン活用の現況
3.4.4    ドローン活用のメリット・特長
3.4.5    主なプレイヤー
3.4.6    代表的なハードウェア
3.4.7    課題
3.4.8    今後の展望
3.5    送電網
3.5.1    現況
3.5.2    従来の点検手法
3.5.3    ドローン活用の現況
3.5.4    ドローン活用のメリット・特長
3.5.5    主なプレイヤー
3.5.6    代表的なハードウェア
3.5.7    課題
3.5.8    今後の展望
3.6    基地局鉄塔・通信鉄塔
3.6.1    現況
3.6.2    従来の点検手法
3.6.3    ドローン活用の現況
3.6.4    ドローン活用のメリット・特長
3.6.5    主なプレイヤー
3.6.6    代表的なハードウェア
3.6.7    課題
3.6.8    今後の展望
3.7    ソーラーパネル
3.7.1    現況
3.7.2    従来の点検手法
3.7.3    ドローン活用の現況
3.7.4    ドローン活用のメリット・特長
3.7.5    主なプレイヤー
3.7.6    代表的なハードウェア
3.7.7    課題
3.7.8    今後の展望
3.8    一般住宅
3.8.1    現況
3.8.2    従来の点検手法
3.8.3    ドローン活用の現況
3.8.4    ドローン活用のメリット・特長
3.8.5    主なプレイヤー
3.8.6    代表的なハードウェア
3.8.7    課題
3.8.8    今後の展望
3.9    大規模建造物(マンション・オフィスビルなど)
3.9.1    現況
3.9.2    従来の点検手法
3.9.3    ドローン活用の現況
3.9.4    ドローン活用のメリット・特長
3.9.5    主なプレイヤー
3.9.6    代表的なハードウェア
3.9.7    課題
3.9.8    今後の展望
3.10    プラント
3.10.1    現況
3.10.2    従来の点検手法
3.10.3    ドローン活用の現況
3.10.4    ドローン活用のメリット・特長
3.10.5    主なプレイヤー
3.10.6    代表的なハードウェア
3.10.7    課題
3.10.8    今後の展望
3.11    風力発電
3.11.1    現況
3.11.2    従来の点検手法
3.11.3    ドローン活用の現況
3.11.4    ドローン活用のメリット・特長
3.11.5    主なプレイヤー
3.11.6    代表的なハードウェア
3.11.7    課題
3.11.8    今後の展望
3.12    建築物設備
3.12.1    現況
3.12.2    従来の点検手法
3.12.3    ドローン活用の現況
3.12.4    ドローン活用のメリット・特長
3.12.5    主なプレイヤー
3.12.6    代表的なハードウェア
3.12.7    課題
3.12.8    今後の展望
3.13    船舶
3.13.1    現況
3.13.2    従来の点検手法
3.13.3    ドローン活用の現況
3.13.4    ドローン活用のメリット・特長
3.13.5    主なプレイヤー
3.13.6    代表的なハードウェア
3.13.7    課題
3.13.8    今後の展望
3.14    鉄道施設
3.14.1    現況
3.14.2    従来の点検手法
3.14.3    ドローン活用の現況
3.14.4    ドローン活用のメリット・特長
3.14.5    主なプレイヤー
3.14.6    代表的なハードウェア
3.14.7    課題
3.14.8    今後の展望
3.15    水中構造物
3.15.1    現況
3.15.2    従来の点検手法
3.15.3    ドローン活用の現況
3.15.4    ドローン活用のメリット・特長
3.15.5    主なプレイヤー
3.15.6    代表的なハードウェア
3.15.7    課題
3.15.8    今後の展望
3.16    その他
 

第4章    各省庁の動向

4.1    全体的な動向
4.2    国土交通省の動向
4.3    経済産業省の動向
4.4    総務省の動向
 

著者紹介

青山 祐介

執筆者名
青山 祐介

ジャーナリスト/ドローンオペレーター/一等無人航空機操縦士/准橋梁点検技術者

フリーランスの記者・ライターとして、ドローンのハード、ソリューション、ビジネスなどを取材し、書籍の執筆やWebメディアに寄稿。執筆活動と並行してドローンの操縦業務も行っており、橋梁をはじめとしたインフラ・設備の点検、国産ドローンの開発プロジェクトといった、産業分野のドローンオペレーションに従事している。ドローン物流ではレベル2、3、4の物流オペレーションに多数従事しており、2023年3月には日本初となるレベル4(カテゴリーⅢ)での荷物配送実証実験にも参加。また、CMやミュージックビデオといった映像作品の空撮も数多く手がけるほか、登録講習機関や民間資格スクールの講師、セミナー、コンサルティング等も行っている。

インプレス総合研究所

執筆者名
インプレス総合研究所

インプレスグループのシンクタンク部門として2004年に発足。2014年4月に現在の「インプレス総合研究所」へ改称。インターネットに代表される情報通信(TELECOM)、デジタル技術(TECHNOLOGY)、メディア(MEDIA)の3つの分野に関する理解と経験をもとに、いまインターネットが起こそうとしている産業の変革に注目し、調査・研究およびプロフェッショナル向けクロスメディア出版の企画・編集・プロデュースを行っている。メディアカンパニーとしての情報の吸収力、取材の機動力を生かし、さらにはメディアを使った定量調査手法と分析を加えて、今後の市場の方向性を探り、調査報告書の発行、カスタム調査、コンサルティング、セミナー企画・主催、調査データ販売などを行っている。