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スマートグリッドの核となるデマンドレスポンスの全貌2013

[需給調整契約/DSMからOpenADR標準まで]

本書の概要

本書は、主に米国におけるDRの動きをとらえ、全体を大きく「前編」「中編」「後編」に分けて解説している。また「付録1」には、「OpenADR2.0aプロファイル」のXSD(XMLスキーマ定義)ファイルをXMLスキーマコンテンツモデルに変換したものを、「付録2」には、「OpenADR2.0aプロファイル仕様書」の一部であるOpenADR2.0a適合ルールを掲載している。
 

発売中

執筆者
新谷 隆之 【著】
発行所
株式会社インプレスR&D
判型
A4判
ページ数
170P
発行日
2012/12/20
価格
CD(PDF)+冊子版:本体価格95,000円+税
CD(PDF)版:本体価格85,000円+税
カテゴリー
デマンドレスポンス
スマートグリッド
商品コード
16558
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本書の内容

デマンドレスポンス(DR)は、最近注目され出したスマートグリッドを実現するうえでのキーテクノロジーの1つである。しかし、スマートメーター/スマートグリッドと同時に語られることが多いので、比較的新しい「技術」であるという印象を持たれていることが多い。しかし、スマートグリッドよりずっと以前の1970年代、一般家庭向けのDRプログラムがスタートしている。従来から、主に業務顧客および産業顧客中心に行われていたデマンドサイドマネジメント(DSM)と、このDRプログラムが合わさり、さらに、一般家庭へのスマートメーター普及とともに、家庭用DRプログラムにまで広がるようになってきたため、今や米国ではスマートグリッドの必需品として脚光を浴びている。
このように、DRが現在の形に発展するに当たっては、カリフォルニア州において規制機関、電力会社、IT事業者、通信事業者などが一体となって実施してきたデマンドレスポンスのフィールドテストに負うところが大きい。その中で、デファクト標準としてのOpenADRが出来上がり、それを米国内の国家標準へ、さらに将来は国際標準へと洗練化する試みが続けられている。

本書は、主に米国におけるDRの動きをとらえ、全体を大きく「前編」「中編」「後編」に分けて解説している。また「付録1」には、「OpenADR2.0aプロファイル」のXSD(XMLスキーマ定義)ファイルをXMLスキーマコンテンツモデルに変換したものを、「付録2」には、「OpenADR2.0aプロファイル仕様書」の一部であるOpenADR2.0a適合ルールを掲載している。
 本書は、DRビジネスへの関わり方を検討している方々にとって、参考となる必読の一冊となっている。

目次

第1章 デマンドレスポンスとは

1.1 従来の電力需給調整メカニズム
1.1.1 電力供給側での需給調整メカニズム
1.1.2 電力需要側での需給調整メカニズム
1.2 デマンドレスポンスによる需給調整メカニズム
1.2.1 電気料金ベースのDRプログラム
〔1〕時間帯別料金(Time-of-Use Rate:TOU)
〔2〕緊急ピーク時課金(Critical Peak Price:CPP)
〔3〕リアルタイム料金(Real-Time Price:RTP)
〔4〕緊急ピーク時リベート(Peak Time Rebate:PTR)
1.2.2 契約/インセンティブベースのDRプログラム
〔1〕直接負荷制御(Direct Load Control:DLC)契約
〔2〕遮断可能負荷(Interruptible Load)契約
〔3〕緊急時応答(Emergency Demand Response)契約
〔4〕Load as a Capacity Resource契約
〔5〕瞬時予備力(Spinning Reserves)契約
〔6〕待機予備力(Non-Spinning Reserves)契約
〔7〕周波数制御(Regulation Service)契約
〔8〕Demand Bidding and Buy Back契約

第2章 デマンドレスポンスの起源と事例

2.1 デマンドレスポンスの起源と進展
2.1.1 DRの起源
〔1〕SMUDのPeak Corpsプログラム
〔2〕Gulf PowerのGoodCents Selectプログラム
2.1.2 カリフォルニア州におけるDRの進展
〔1〕米国カリフォルニア州におけるDR(デマンドレスポンス)の進展
〔2〕カリフォルニア州におけるADRの足跡
2.1.3 欧州におけるDRの進展
〔1〕英国におけるDRの進展
〔2〕アイルランドにおけるDRの進展
〔3〕フランスにおけるDRの進展
〔4〕ドイツにおけるDRの進展
〔5〕イタリアにおけるDRの進展
〔6〕スウェーデンにおけるDRの進展
2.2 デマンドレスポンスプログラムの体系
2.2.1 用途からみたDRプログラムの種類
2.2.2 小売市場のDRプログラム
〔1〕Residential Time-of-Use Schedule E-6(E-6)
〔2〕A-6 TOU(A-6)
〔3〕E-20 Primary Firm(E-20)
〔4〕Agricultural customers with moderate annual operating hours(AG-4B)
〔5〕Real Time Pricing(RTP-2)
〔6〕SmartConnect(SC)
〔7〕SmartRate Summer Pricing Plan(SR)
〔8〕Peak Day Pricing(PDP)
〔9〕PeakChoice program(PC)
〔10〕Agricultural and Pumping Interruptible Program(AP-I)
〔11〕SmartAC program(SA)
〔12〕Demand Bidding Program(DBP)
〔13〕Aggregator Managed Portfolio(AMP)
〔14〕Base Interruptible Program(BIP)
〔15〕Capacity Bidding Program(CBP)
2.2.3 卸市場のDRプログラム
2.2.4 現在使われているDRプログラムのまとめ

第3章 デマンドレスポンス(DR)の構造: データモデル/通信モデル/ビジネスモデルから標準まで

3.1 DRのデータモデル
3.1.1 DRイベントのデータモデル
3.1.2 DRシグナルのデータモデル
3.2 DRの通信モデル
3.2.1 DRプログラムとDRの通信モデル
3.2.2 DRシグナルの種類とDRの通信方式
3.2.3 DRシグナルの発信の仕方
3.3 DRのビジネスモデル
3.4 DRを実施するためのシステムアーキテクチャ
3.5 DR(デマンドレスポンス)に関する4つの標準
3.5.1 OpenADR
3.5.2 SEP(Smart Energy Profile)
3.5.3 IECのCIM(Common Information Model)
3.5.4 中国のDR標準「Power Demand Response」
3.5.5 もうひとつのDRに関する標準

第4章 OpenADR標準とそのアーキテクチャ:OpenADR1.0からOpenADR2.0への展開

4.1 OpenADRに関連する組織
4.1.1 「OpenADR1.0通信仕様書」と関連組織
4.1.2 「OpenADR1.0システム要求仕様書」と関連組織
4.1.3 OASISの「EI1.0」とOpenADRプロファイル
4.1.4 NISTのPAP09
〔1〕NAESBのSGTFとDRシグナル仕様案
〔2〕OpenADRアライアンスと「OpenADR2.0aプロファイル仕様書」
4.2 OpenADRの論理モデル
4.2.1 OpenADRのシステムアーキテクチャ
4.2.2 OpenADRに関連する役割
4.2.3 OpenADRの情報伝達モデル
4.3 OpenADRのデータオブジェクトとサービス
4.3.1 OpenADRのデータオブジェクト概要
4.3.2 DRビジネスプロセスとEIサービス
4.3.3 EiRegisterPartyサービス
4.3.4 EiEnrollサービス
4.3.5 EiEventサービス
〔1〕eventDescriptor
〔2〕eiActivePeriod
〔3〕eiEventSignal
〔4〕eiEventBaseline
〔5〕eiTarget
〔6〕eiReportRequest
4.3.6 EiQuoteサービス
4.3.7 EiReportサービス
〔1〕reportDescription
〔2〕reportPayload
〔3〕reportRequest
〔4〕reportSpecifier
4.3.8 EiAvailサービス
4.3.9 EiOptサービス
4.3.10 EiMarketContextサービス
4.4 OpenADR2.0プロファイル仕様
4.4.1 OpenADR2.0のプロファイルと機能セットの関係
4.4.2 OpenADR2.0aの機能セット
〔1〕サポートするEIサービス
〔2〕サポートするトランスポートプロトコル
4.4.3 OpenADR2.0aの認証手続き

第5章 デマンドレスポンスの本質と意義:日本におけるDRの取り組みと懸念事項

5.1 日本におけるDRの評価の推移
5.1.1 日本における3.11以前のDRに対する評価
〔1〕供給予備力
〔2〕需要側を巻き込んだ需給調整への考え方
〔3〕再生可能エネルギー問題のとらえ方
〔4〕結論
5.1.2 日本における3.11以降のDRに対する評価
〔1〕供給予備力
〔2〕需要側を巻き込んだ需給調整への考え方
〔3〕再生可能エネルギー問題のとらえ方
〔4〕結論
5.2 DRの本質と意義
5.2.1 DRの本質
〔1〕供給予備力
〔2〕需要側を巻き込んだ需給調整への考え方
〔3〕再生可能エネルギー問題のとらえ方
5.2.2 DRの意義
〔1〕電力会社の「作る人マインド」の刷新
〔2〕需要家の「使う人マインド」の刷新
〔3〕ネガワットという発想の転換
〔4〕エネルギーのインターネットという発想
5.3 日本でのDR普及に関する懸念事項
〔1〕経済産業省の補助金交付
〔2〕BEMS/HEMS向けDRの取り組み
〔3〕Fast-DR(高速DR)とその懸念事項

付録1 OpenADR2.0aプロファイルXMLスキーマ
付録2 OpenADR2.0a適合ルール (OpenADR 2.0a Conformance Rules)