[米国の最新動向とDistribuTECH 2016に見る新しい展開]
本書の概要
SGIP(スマートグリッド相互接続性パネル)とNAESB(
本書では、米国で開催された電力関連の最大級のイベント「DistribuTECH 2016」(ディストリビューテック2016)のレポートをベースに、現在進行形で進んでいる米国でのスマートグリッドの最新の取り組みを整理して解説しています。
本書のポイント
- 標準採択されたエネルギーIoT(OpenFMB)の概要と最新動向がわかる。
- SGIP 2.0の最新の活動とエネルギーIoTのコンセプトが理解できる。
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本書の内容
NIST(米国国立標準技術研究所)が2009年11月に立ち上げた委員会「SGIP」(スマートグリッド相互運用性パネル)は、2013年にSGIP 2.0となり、新たな活動を展開している。
SGIPでは、エネルギーIoT(EnergyIoT)として標準採択したOpenFMBなどを策定している。再エネも含めた分散電源活用のための有力なフレームワークである「OpenFMB」は、さまざまなベンダのエネルギー機器が相互運用可能になることから、NAESB(北米エネルギー標準会議)でも標準採択され、注目を集めている。
本書では、SGIPのビジョンとミッションとともに、同委員会の最新の活動、特に重要なPAP(Priority Action Plans、優先行動計画)の最新動向についても詳細を紹介していく。また、SGIPにおけるエネルギーIoTのコンセプトに続いて、OpenFMBの具体的な内容について解説していく。
同時に、2016年2月9~11日、米国・フロリダ州オーランドで開催された電力やエネルギーインフラ事業関連の展示会「DistribuTECH 2016」(ディストリビューテック2016)におけるOpenFMBの相互接続デモの内容とともに、同展示会で見えた米国の最新の企業動向もレポートしている。
目次
1.1 SGIPからSGIP 2.0への移行
1.2 SGIPの組織体制:ビジョンとミッション
1.3 SGIPメンバーの構成
1.4 SGIPの活動:メンバーグループ(委員会)が中心に活動
1.5 SGIPにおけるPAPの最新動向
1.6 米国におけるもう1つのSGIP
1.7 米国のエネルギー政策の今後のトレンド:Grid Modernization Consortium(グリッドモダナイゼーションコンソーシアム)の動き
2.1 IoTとEnergyIoT(エネルギーIoT)のコンセプト:IoTとCPSの関係
2.2 NISTが公開したCPSリリース1.0とコンセプチュアルモデル
2.2.1 NISTのCPSPWGが策定
2.2.2 NISTがCPSフレームワークを検討している目的
2.2.3 NISTリリース1.0のCPSの概念モデルとCPSの定義.
2.2.4 NISTリリース1.0のCPSフレームワークの構成
2.2.5 CPSが活用できると想定されている分野
2.2.6 ファセット(Facets)における概念化、実現化、保証という3段階
2.3 世界におけるIoT(CPS)関連接続機器の動向予測
2.3.1 ネットワークに接続されるIoT関連機器の数の推移
2.3.2 2020年には500億台がネットワークに接続される
2.3.3 CPSによる新しい世界(データ駆動型社会)のイメージ
2.3.4 エネルギーにおけるIoT:EnergyIoT
2.4 Duke Energy(デューク・エナジー)のプロフィールとOpenFMB(DIP)
2.4.1 Duke Energyのプロフィール
2.4.2 米国ノースカロライナ州に拠点を置くDuke Energy
2.4.3 再生可能エネルギー源へ40億ドル(約4,240億円)もの投資
2.5 DIP(分散型インテリジェントプラットフォーム)とOpenFMB
2.5.1 OpenFMBにつながるコンセプト:DIP
2.5.2 電力システムにおける集中と分散
2.5.3 変化しつつある電力システム
2.5.4 リファレンスアーキテクチャ「DIP」の7つのメリット
2.5.5 DIPを活用するスマートグリッド・アーキテクチャ
2.5.6 スマートグリッド・アーキテクチャとDIP/OpenFMB
2.6 FMB(OpenFMB)をより詳しく見る:OpenFMBにおけるデータの流れ
2.6.1 OT層関連
2.6.2 IT層関連
2.6.3 OpneFMBを活用する利点
2.6.4 DIPの特徴:ノードが階層型である
2.7 OpenFMBの定義と取り組みの経緯
2.7.1 OpenFMBの定義
2.7.2 OpenFMB取り組みの経緯:COWI(有志連合1):6社、COWII:25社の取り組み
2.8 OpenFMBのコンセプトとリファレンスアーキテクチャ
2.8.1 下位層:パブリッシュ(発信)/サブスクライブ(受信)型
2.8.2 インタフェース層:OpenFMB
2.9 COWIIによるデモ
2.9.1 3つのユースケースをデモ
2.9.2 日本企業も参加したDistribuTECH 2016のデモ
2.10 OpenFMBの今後:SGIPがOpenFMBのロードマップを発表
2.10.1 NAESBがOpenFMBを標準として採択
2.10.2 SGIPがOpenFMBのロードマップを発表
3.1 新ビジネスの方向を示したDistribuTECH 2016
3.1.1 26回目を迎えた米国における最大級のイベントDistribuTECH
3.1.2 500社以上が出展、78カ国から1万1,300人が参加
〔1〕Itron(アイトロン)の「OpenWay Riva」
〔2〕個性的な展示でアピールした「Hubbell」(ハッベル)
3.2 DistribuTECH 2016で提示された2つの未来
3.2.1 2つの未来:「分散化」と「サービス化」
3.2.2 DistribuTECH 2016で見た未来①:分散化
〔1〕Duke Energy(デューク・エナジー)のOpenFMB
〔2〕Comverge(コンバージ)のBYODデバイス
3.2.3 DistribuTECH 2016で見た未来②:サービス化
〔1〕Silver Spring Networks(シルバー・スプリング・ネットワークス)のIoTネットワーキングソリューション
〔2〕Ericsson(エリクソン)のSMaaS、Siemens(シーメンス)のMSaaS
〔3〕新しいトレンド:SGaaS市場とその予測
3.3 今後注目されるその他の企業/団体の動向
3.3.1 USNAPアライアンスの標準通信規格「ANSI/CEA-2045」
3.3.2 日本のデンソーがHEMSとユーザー向けサービスを展示
3.4 デマンドレスポンスの通信規格「OpenADR」とそのサービス
3.4.1 国際標準規格となったOpenADR 2.0b
3.4.2 AutoGrid(オートグリッド)社のOpenADRを活用したサービス
3.5 注目されたディスアグリゲーションビジネス
3.5.1 ディスアグリゲーションの先駆的企業:Bidgely(ビッジリー)
3.5.2 Bidgelyの新サービス:HomeBeat
3.5.3 米国PG&Eと実証、ドイツのRWEへ導入を発表
〔1〕PG&Eとの実証実験
〔2〕ドイツ第2位の電力会社であるRWEへの導入
4.1 ユーティリティにとってのIT活用の未来
4.2 DistribuTECH 2016の出展企業一覧