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クラウド環境におけるアイデンティティ管理ガイドライン

[内部統制に対応した統合ID管理の計画から導入まで]

本書の概要

本書は「アイデンティティ管理(ID管理)システム」について、その基礎となる考え方、実施の意義、内部統制や情報セキュリティマネジメントシステムにおける位置づけを考察したうえで、アイデンティティ管理システムを導入するにあたっての実用的な導入指針(ガイドライン)を示している。

発売中

執筆者
特定非営利活動法人 日本ネットワークセキュリティ協会標準化部会 セキュリティにおけるアイデンティティ管理 ワーキンググループ【編】
発行所
株式会社インプレスR&D
判型
A4判
ページ数
250P
発行日
2011/04/21
価格
CD(PDF)+冊子版:本体価格68,000円+税
CD(PDF)版:本体価格58,000円+税
カテゴリー
その他
商品コード
16406
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本書の内容

本書は「アイデンティティ管理(ID管理)システム」について、その基礎となる考え方、実施の意義、内部統制や情報セキュリティマネジメントシステムにおける位置づけを考察したうえで、アイデンティティ管理システムを導入するにあたっての実用的な導入指針(ガイドライン)を示している。

本ガイドラインの作成にあたったワーキングループには、アイデンティティ管理製品の開発・販売ベンダー、ID管理システムの導入経験のあるSIer・コンサルタント等が多数参加しており、特定のID管理製品に偏向しないことを留意しつつも、ID管理システムを導入するユーザ、SIer等にとって有用となる知識・ノウハウが持ち寄られている。

その結果、本書の解説はアイデンティティ管理とは何か?から始まり、主要な構成要素の定義、内部統制や情報セキュリティといった外部的な要請との関係、ID管理システムの導入効果、ID管理システム導入の各フェーズのタスクについての指針、アイデンティティ管理システムの導入事例、プロジェクトの失敗パターンと処方箋、FAQとかなり広範囲にわたっており、かつ、それぞれを表面的にではなく深掘りした上でまとめられている。

そのため、これからID管理システムを導入検討する人には、プロジェクトの推進の準備として、また、現在ID管理システムを導入中の人にとっては、現在のプロジェクトをよりよくするためのチェック、ヒント集、として、活用していただける内容となっている。

そして、近年急速にその普及の兆しをみせているのがクラウドサービスの活用である。しかし、インターネット上のサービスということもあり、利用においてはセキュリティ面の課題もある。特にID管理に関しては技術・運用の観点で新たな知識が必要となっている。本ガイドラインではクラウドを活用する際の考慮点もまとめているのでクラウドを検討する際にぜひ本書を活用していただきたい。

なお、本書は「日本ネットワークセキュリティ協会」の「セキュリティにおけるアイデンティティ管理ワーキンググループ」にて約5年間の活動の集大成となっている。また、この分野について詳細に書かれた書籍がほとんど出版されておらず、その意味でも本書の内容は多くの企業に役立つ内容となっている。

 

はじめに

第1章 アイデンティティ管理(ID管理)とは
1.1 ID管理登場の背景
1.1.1 コンピュータパラダイムの変遷とID管理の必要性
1.1.2 ID情報をめぐる多くのステークホルダー
1.2 ID管理の定義
1.2.1 デジタルIDとは
1.2.2 ユーザの視点からみるID情報
1.2.3 ID管理とは
1.2.4 ID管理の構成要素
1.3 ID管理の目的
1.4 ID管理の内容
1.4.1 プロビジョニング
1.4.2 IDサービス
1.4.3 概念・データモデルとリポジトリ
1.4.4 ID監査
1.4.5 ID管理に関する標準化動向
1.5 ID管理の範囲 

第2章 ID管理の意義
2.1 企業システムにおけるID管理の位置づけ
2.1.1 IT全般統制におけるID管理
2.1.2 ID管理に関連するインシデントと教訓
2.1.3 ID管理の必要性
2.2 ID管理基盤導入における課題と解決
2.2.1 個別運用での課題
2.2.2 ID管理基盤導入の課題
2.2.3 ID管理基盤導入時に求められる対策
2.3 ID管理導入のメリットと業界ごとの特徴
2.3.1 ID管理基盤整備により解決される問題
2.3.2 業務/業界別ID管理の特徴

第3章 IT内部統制におけるID管理の位置づけ
3.1 IT内部統制の必要性
3.2 IT内部統制のフレームワーク
3.3 COBITにおけるID管理の位置づけと要求事項
3.3.1 DS5.3 Identity Management(ID管理)
3.3.2 DS5.4 User Account Management(ユーザアカウントの管理)
3.3.3 DS5.5 Security Testing, Surveillance and Monitoring(セキュリティのテスト、監視、モニタリング)
3.4 ISMSにおけるID管理の位置づけと要求事項
3.5 COBIT、ISMSにおけるID管理についての考察

第4章 クラウド環境におけるID管理の位置づけ
4.1 クラウド環境におけるID管理の必要性と課題
4.1.1 利用者側の考慮点
4.1.2 提供者側の考慮点
4.2 クラウド環境におけるセキュリティガイドライン
4.2.1 CSAガイドラインにおけるID管理の位置づけと推奨事項
4.2.2 ENISAガイドラインにおけるID管理の位置づけと推奨事項
4.2.3 各ガイドラインにおけるID管理についての考察
4.3 クラウド環境におけるID管理システム
4.3.1 考えられる実装パターンと利用者側の考慮点への対応
4.3.2 各実装パターンのメリットとデメリット

第5章 ID管理システム導入指針
5.1 ID管理導入の流れID管理導入の流れ
5.2 企画フェーズ
5.2.1 目的の明確化
5.2.2 現状分析
5.2.3 ID管理システム計画案作成
5.2.4 ID体系の決定
5.2.5 ID管理運用体制・役割の決定
5.3 要件定義
5.3.1 IDサービスの要件定義
5.3.2 プロビジョニングの要件定義
5.3.3 リポジトリの要件定義
5.3.4 移行の要件定義
5.4 設計
5.4.1 IDサービスの設計
5.4.2 プロビジョニングの設計
5.4.3 リポジトリの設計
5.4.4 移行計画の詳細化
5.5 実装・テスト
5.5.1 IDサービスの実装・テスト
5.5.2 プロビジョニングの実装・テスト
5.5.3 リポジトリの実装・テスト
5.5.4 移行リハーサル
5.6 サービスイン
5.7 教育・トレーニング
5.8 評価
5.9 クラウドサービスのID管理を行う際の留意点
5.9.1 クラウドサービスのID管理を行うための主要機能と標準技術
5.9.2 実装方法の検討プロセス

第6章 ID管理システムにおける仮想企業導入事例
6.1 金融業の仮想企業事例
6.2 製造業の仮想企業事例

第7章 ID管理アンチパターン
7.1 絵に描いたモチ
7.2 業務知らず
7.3 製品そっちのけ
7.4 ブラックボックスプロビジョニング
7.5 つながるだろう症候群

第8章 ID管理に関するFAQ
8.1 ID管理全般
8.1.1 ID管理とは
8.1.2 ID管理システムの導入メリット
8.1.3 内部統制における役割
8.1.4 ID管理導入に必要な体制
8.1.5 ID管理システムの導入期間
8.1.6 ワークフローシステムの標準的な機能
8.1.7 導入事例
8.1.8 COBITやISMSとID管理の関係
8.1.9 ID管理に関する標準化動向
8.2 企画・稟議
8.2.1 ワークフローの必要性
8.2.2 ID管理システム導入の事前準備
8.2.3 ID管理システム導入における主な課題
8.2.4 導入計画
8.2.5 導入に必要な作業項目・順序
8.2.6 ID管理の対象システムの考え方
8.2.7 システム監査からの指摘事項
8.3 導入
8.3.1 ID管理プロビジョニングの対象システムの設定
8.3.2 管理対象システムが多い場合の考慮
8.3.3 ID管理に必要な源泉情報
8.3.4 組織・人事変更の際の注意点
8.3.5 システム導入の主な納品物
8.3.6 連携対象システム側の作業について
8.3.7 取り扱うデータのセキュリティ
8.4 運用・保守
8.4.1 システム導入後のIDの取り扱い
8.4.2 システム導入後の各システムのパスワード管理
8.4.3 システム導入後の既存システムの運用影響
8.4.4 ID管理データの整合性
8.4.5 システム導入による運用効果
8.4.6 運用部門への教育、啓蒙活動

用語集

索引