本書の概要
本書は、第1弾のスマートグリッド、第2弾のスマートハウスに続いてく、「スマートグリッドシリーズ」の第3弾である。本書は、現時点におけるスマートグリッドビジネスの本丸とも言えるスマートメーターをテーマとして、関連するさまざまなトピックを取り上げている。電力量計の歴史をひもときながら、スマートメーターの登場までをたどり、スマートメーターの仕組みや、スマートメーターと密接に関連する重要な要素であるAMI(高度メータ―基盤)やHEMS(宅内エネルギー管理システム)について解説をしている。
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本書の内容
本書は、第1弾のスマートグリッド、第2弾のスマートハウスに続いてく、「スマートグリッドシリーズ」の第3弾である。本書は、現時点におけるスマートグリッドビジネスの本丸とも言えるスマートメーターをテーマとして、関連するさまざまなトピックを取り上げている。電力量計の歴史をひもときながら、スマートメーターの登場までをたどり、スマートメーターの仕組みや、スマートメーターと密接に関連する重要な要素であるAMI(高度メータ―基盤)やHEMS(宅内エネルギー管理システム)について解説をしている。
スマートメーターとは、一般的には既存のアナログ電力量計をデジタル化し、双方向通信機能と高度な情報処理能力を備えた電子式エネルギーメーターであり、電力会社は、このスマートメーターを通じて、業務の効率化に加え、精度の高い需給バランスの改善や需要の予測などが可能になる。一方、需要家は、エネルギーを効率的に利用するために必要な情報を得ることができるようになる。
スマートメーターと電力会社のサーバをつなぐ通信システムであるAMI(Advanced Metering Infrastructure)では、無線通信や有線通信を問わず、導入した各地域に適した方式が利用されている。また需要家宅内側では、HEMSが住宅全体のエネルギー供給や需要の状況を総合的に把握し、家庭内の各家電機器や設備の運転を効率的に行い、総合的に省エネルギーを実現できるようになっている。AMIと連携するHEMSによって家の中のさまざまな機器がつながり、遠隔から管理/制御できるインフラが整うことによって、それぞれの機器にかかわるサービスプロバイダーにとってビジネスチャンスは大きく広がると期待されている。すでに、米国をはじめとして、国内でもいくつかの取り組みが行われている。
このように、スマートメーターは電力量計の一種であるが、各国のエネルギー政策や電力事情、その他の要素に大きく影響を受ける部分である。そのため、本書では、その役割や導入についての各国のさまざまな事情(背景)を踏まえながら、日米欧のそれぞれのビジネス動向についても最新動向も解説している。
わかりやすく整理した「スマートメーター・AMI・HEMS関連用語集」付き。
はじめに 第1章 スマートグリッドの現状とスマートメーター 第2章 スマートメーターの技術動向 第3章 各国のスマートメータービジネス動向 第4章 スマートメーターの今後の展開 スマートメーター・AMI・HEMS関連用語集 索引 |