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MaaSのサービス構築とデータ活用の最新動向2022(次世代スマートシティシリーズ)

本書の概要

本書は次世代スマートシティシリーズの第1弾であり、国内の注目すべきMaaS(Mobility as a Service)の事例への取材調査などを通じて、日本におけるMaaSの現状をわかりやすく整理しています。特に、事業者や行政といった関係者間の連携による持続可能なサービス提供・地域課題解決のための仕組み作りや、高度なサービスを実現するデータの連携・活用を中心に調査し、その実情や課題を明らかにしています。MaaSに関わる交通事業者やIT事業者、行政担当者、MaaSと連携する異業種の事業者などにとって、参入の検討や先行事例の調査に活用できる一冊となっています。

本書のポイント

  1. MaaSによる地域課題の解決や、持続可能な交通サービス提供を目指す取組みの現状を調査
  2. MaaSにおけるデータの連携・活用の現状を紹介
  3. MaaSの普及・拡大に向けた課題を整理し、今後を展望
  4. 各省庁の動向を整理
  5. 国内のMaaSの注目すべき実証事例を取材し、取り組み内容やデータ活用の詳細を調査

発売中

表紙画像
執筆者
株式会社アンジー

インプレス総合研究所

インプレス総合研究所
発行所
インプレス
判型
A4
ページ数
298P
発行日
2022/04/05
発行予定日
2022年4月5日
価格
CD(PDF)+冊子版 104,500円
 (本体 95,000円+税10%)
CD(PDF)版 93,500円
 (本体 85,000円+税10%)
ダウンロード版 93,500円
 (本体 85,000円+税10%)
カテゴリー
スマートシティ
Society 5.0
AI
ISBN
9784295013129
商品コード
501312

本書の内容

本書は、スマートシティをテーマにした調査報告書「次世代スマートシリーズ」の第1冊目であり、スマートシティの交通分野における取り組みである、ICTを活用した新しい交通サービス「MaaS(Mobility as a Service)」について調査したものです。MaaSに関連した事業者の取り組みや国の施策に関する調査、国内の注目すべきMaaS事例への取材などを通じて、日本のMaaSの現状をわかりやすく整理しています。

MaaSとは、複数の交通手段のシームレス化やシェアリングサービスなどの、ICTを活用した新しい交通サービスの提供を通じて、地域の交通課題に対応し、人々のライフスタイルの変革や価値観の変容を促す取り組みを指します。都市への人口集中による慢性的な渋滞や、少子高齢化・過疎化に伴う交通網の縮小など、様々な地域課題が顕在化している中、対応策の一つとしてMaaSに期待が寄せられています。

近年、MaaSによる地域課題の解決を目指した実証実験などの取り組みが全国で活発に行われていますが、サービス内容や事業者の参画状況は地域によって様々です。現状は、社会実装を目指して最適なサービスや事業者の連携体制の構築が模索されている段階です。また、MaaSでは事業者間でデータを連携することによる新たなサービスの創出や、ユーザーの移動データを活用したサービス改善が期待されています。しかし、事業者間のデータの連携や活用には課題もあり、多くの関係者が試行錯誤を重ねています。

本書は、事業者や行政といった関係者間の連携による、持続可能なサービス提供や地域課題解決のための仕組みづくりと、高度なサービスを実現するデータの整備・連携・活用などに焦点を当て、先進事例の取材調査をもとに、その実状や課題を明らかにしています。MaaSに関わる交通事業者やICT事業者、行政担当者、MaaSと連携する異業種の事業者などにとって、参入の検討や先行事例の調査に活用できる内容となっています。

第1章の「MaaS(Mobility as a Service)の概要」では、MaaSの概念や、MaaSが必要とされる理由、主なプレイヤーを整理します。また、MaaSに関連する技術、法律や制度を概観します。

第2章の「各省庁の動向」では、国土交通省、経済産業省、観光庁などのMaaSに関する施策や、関連する委員会・検討会などの動向を整理します。

第3章の「MaaSによる課題解決の仕組みづくりの実状」では、地域課題や参画する事業者によって異なるMaaSのサービス構築・仕組みづくりの事例を、取り組みの内容ごとに解説します。

第4章「MaaSにおけるデータ連携・データ活用の現状」では、MaaSを支えるデータの整備や連携の現状について解説します。交通のデジタル化の現状や、データの連携・活用の実状を解説します。

第5章「MaaSの課題と展望」では、MaaSのサービス構築や、データの整備・連携について、課題や展望をまとめます。

第6章「国内MaaS事例調査」では、国内の先進的なMaaS事例(8事例)の取材調査の結果を掲載します。サービス構築や事業者連携の仕組み、データの連携・活用の事例、実用化や発展に向けた課題などを解説します。

 

目次

第1章 MaaS(Mobility as a Service)とは

1.1    MaaSの定義と歴史
1.1.1    本書で取り扱う「MaaS」の定義
1.1.2    MaaSの登場
1.1.3    日本におけるMaaSのこれまでの展開
1.1.4    日本におけるMaaSの分類
1.2    MaaSの有用性と期待される効果
1.2.1    日本の交通の現状
1.2.2    MaaSの価値
1.2.3    MaaSに期待される効果
1.3    MaaSに関わる主なプレイヤー
1.3.1    MaaS関連のICT事業者
1.3.2    公共交通サービス事業者
1.3.3    ICTを利用した新しい移動サービス提供事業者
1.3.4    業界団体・省庁
1.4    MaaSとスマートシティ
1.5    MaaSを構成する技術
1.6    MaaSに関連する法律・制度
1.6.1    MaaSに関連する法律・制度
1.6.2    新たな制度整備に関する動向

第2章 各省庁の動向

2.1    全体的な動向
2.2    国土交通省
2.3    経済産業省
2.4    観光庁
 

第3章 MaaSによる課題解決の仕組みづくりの実状

3.1    日本のMaaSの現状
3.1.1    地域特性から見た日本のMaaSの現状
3.1.2    都市型MaaS
3.1.3    地方型MaaS
3.1.4    観光地型MaaS
3.2    MaaSによる交通サービス最適化の取り組み
3.2.1    交通手段の統合(マルチモーダル化)
3.2.2    地域の輸送資源の有効活用
3.2.3    新たなモビリティサービスの導入
3.2.4    サブスクリプション制による移動の活性化
3.2.5    交通にとどまらないパーソナライズ化
3.3    MaaSの異業種への広がり
3.3.1    商業への広がり
3.3.2    観光産業への広がり
3.3.3    住宅・不動産への広がり
3.3.4    医療・福祉への広がり

第4章 MaaSにおけるデータ連携・データ活用の現状

4.1    MaaSにおけるデータの重要性
4.2    MaaSにおけるデータ連携
4.2.1    データ連携とは
4.2.2    MaaSプラットフォームとは
4.2.3    データ連携に関する考え方と主な連携方法
4.3    交通関連データの整備・活用
4.3.1    MaaSのベースとしての経路検索サービス
4.3.2    バスを中心とした公共交通オープンデータ化の動き
4.3.3    公共交通オープンデータの一元化の動き
4.3.4    主要な公共交通におけるデータ整備・活用の概況
4.3.5    リアルタイムデータの整備
4.4    データ連携・データ活用の現状
4.4.1    MaaS間のデータ連携
4.4.2    領域横断的なデータ連携
4.5    データ連携を行う上での留意点

第5章 MaaSの課題と展望

5.1    サービス構築に関する課題
5.1.1    都市型MaaSの課題
5.1.2    地方型MaaSの課題
5.1.3    観光地型MaaSの課題
5.2    データ整備・連携に関する課題
5.2.1    データ整備に関する課題
5.2.2    データ連携に関する課題
5.3    今後の展望
5.3.1    拡大・伝搬するMaaS
5.3.2    公共交通の利用促進に向けたより柔軟な料金設定
5.3.3    まちづくりへの実績データの活用が進む
5.3.4    MaaSを軸としたスマートシティ化の進展
5.4    非常時・災害時におけるMaaSの意義
5.4.1    西日本豪雨災害が交通に及ぼした影響と対応
5.4.2    非常時・災害時におけるMaaSの意義

第6章 国内MaaS事例調査

6.1    小田急グループの川崎市におけるMaaS実証実験
6.1.1    基本情報
6.1.2    概要
6.1.3    取組みの背景
6.1.4    MaaSの目的
6.1.5    サービス内容(実証内容)
6.1.6    実施体制・参画事業者
6.1.7    ビジネスモデル・マネタイズ
6.1.8    データ・サービスの連携とデータ活用
6.1.9    実証実験の結果と実用化に向けた課題
6.1.10    今後実現したいこと・展望
6.2    しずおかMaaS(静岡県静岡市)
6.2.1    基本情報
6.2.2    概要
6.2.3    取組みの背景
6.2.4    MaaSの目的
6.2.5    サービス内容(実証内容)
6.2.6    実施体制・参画事業者
6.2.7    ビジネスモデル・マネタイズ
6.2.8    データ・サービスの連携とデータ活用
6.2.9    実証実験の結果と実用化に向けた課題
6.2.10    今後実現したいこと・展望
6.3    庄原版MaaS(先進過疎地型MaaS)プロジェクト(広島県庄原市)
6.3.1    基本情報
6.3.2    概要
6.3.3    取組みの背景
6.3.4    MaaSの目的
6.3.5    サービス内容(実証内容)
6.3.6    実施体制・参画事業者
6.3.7    ビジネスモデル・マネタイズ
6.3.8    データ・サービスの連携とデータ活用
6.3.9    実証実験の結果と実用化に向けた課題
6.3.10    今後実現したいこと・展望
6.4    ノッカルあさひまち(富山県朝日町)
6.4.1    基本情報
6.4.2    概要
6.4.3    取り組みの背景
6.4.4    MaaSの目的
6.4.5    サービス内容
6.4.6    実施体制・参画事業者
6.4.7    ビジネスモデル・マネタイズ
6.4.8    データ・サービスの連携とデータ活用
6.4.9    サービスの利用傾向と利用促進に向けた課題
6.4.10    今後実現したいこと・展望
6.5    会津Samurai MaaSプロジェクト(福島県会津若松市)
6.5.1    基本情報
6.5.2    概要
6.5.3    取組みの背景
6.5.4    MaaSの目的
6.5.5    サービス内容(実証内容)
6.5.6    実施体制・参画事業者
6.5.7    ビジネスモデル・マネタイズ
6.5.8    データ・サービスの連携とデータ活用
6.5.9    実証実験の結果と実用化に向けた課題
6.5.10    今後実現したいこと・展望
(参考)主な実証実験の詳細
6.6    WILLER「mobi」(京都府京丹後市)
6.6.1    基本情報
6.6.2    概要
6.6.3    取組みの背景
6.6.4    MaaSの目的
6.6.5    サービス内容(実証内容)
6.6.6    実施体制・参画事業者
6.6.7    ビジネスモデル・マネタイズ
6.6.8    データ・サービスの連携とデータ活用
6.6.9    実証実験の結果と実用化に向けた課題
6.6.10    今後実現したいこと・展望
6.7    がんずぅあいのりタクシー(沖縄県宮古島市)
6.7.1    基本情報
6.7.2    概要
6.7.3    取組みの背景
6.7.4    MaaSの目的
6.7.5    サービス内容(実証内容)
6.7.6    実施体制・参画事業者
6.7.7    ビジネスモデル・マネタイズ
6.7.8    データ・サービスの連携状況
6.7.9    実証実験の結果と実用化に向けた課題
6.7.10    今後実現したいこと・展望
6.8    湯沢モビリティパス ユーモ(新潟県湯沢町)
6.8.1    基本情報
6.8.2    概要
6.8.3    取組みの背景
6.8.4    MaaSの目的
6.8.5    サービス内容(実証内容)
6.8.6    実施体制・参画事業者
6.8.7    ビジネスモデル・マネタイズ
6.8.8    データ・サービスの連携とデータ活用
6.8.9    実証実験の結果と実用化に向けた課題
6.8.10    今後実現したいこと・展望