-UAVによる橋梁、送電線から水中ドローンによるダム点検まで-
本書の概要
現在、国内のインフラ点検市場は2016年時点で約5兆円(国交省データより)とも言われており、国内のインフラは老朽化が進み点検作業が急務となっている。その一方で、技術者が不足への対応や、インフラ点検にかかるコスト増大を抑えることが課題となっており、着実かつ効率的な検査の実施を行い、インフラや設備の維持管理を継続していく手法のひとつとしてドローンが注目を浴びている。
本書は、2018年3月に発売したドローンビジネス調査報告書よりも点検分野において詳細に分析し、ドローンを活用した点検分野の現状や従来手法に対して優位な点、課題などを明らかにする。
本書のポイント
- 国内初、ドローンサービス市場の4割を占めるインフラ設備点検に特化したレポート
- 橋梁、ダム、下水管、屋根、壁面、ソーラーパネルなど10分野の点検市場の現状と課題、ドローン活用のメリット、市場成長性など解説
- 点検分野におけるドローンの役割や効果、プレイヤー、ビジネスモデルを整理
- 各省庁の動向を整理
- 先行している国内企業の動向、海外企業の事例を紹介
このような方へオススメ
- 自社が保有しているインフラや設備に対して、ドローンを活用した点検を行いたいと考えている方
- ドローンを活用したインフラ設備点検サービスを考えている方
- 新規事業の立ち上げや自社の経営戦略を考える方
- IT企業でソフトウェア開発担当をされている方
発売中
CD(PDF)+冊子版 95,000円(税別)
本製品につきましては、2020年度版を2019/9/19に発行予定です。こちらもご参照ください。
https://research.impress.co.jp/report/list/drone/500757
注目の調査結果
■インフラ・設備点検分野におけるドローン活用の現状
ソーラーパネルや屋根の点検ではビジネスが広がり始めており、橋梁や下水道、ビル壁面、送電網鉄塔などもさまざまな分野で実証実験が進められている。
本書の内容
国内のインフラは老朽化が進み、点検作業が急務となっており、技術者不足への対応や、インフラ点検にかかるコスト増大を抑えることが課題となっています。そのような背景から、インフラや設備の点検手法のひとつとしてドローンが注目を浴びています。
ドローンは、高所や水中などに到達できる、人間の作業を代替できる、同じ作業を繰り返しできる、撮影結果をデータ化できるといった特徴を持っています。このような特徴をもつドローンを点検業務に活用することにより、コスト削減、作業性の向上、安全性の向上、画像解析による点検品質の安定化といった効果が期待されています。
現在、橋梁や送電網、下水道、ダム、航空機や船舶、ビル壁面など様々な分野で実証実験が進められており、ソーラーパネルや屋根の点検ではビジネスが広がり始めています。当研究所では、インフラ点検分野がドローンを活用したビジネスにおいて、最も市場が大きいと推測しており、2024年度には970億円に達すると推測しています。
本調査報告書は、点検分野でドローンをビジネス活用する際に必要な情報を整理しつつ、ドローンビジネスの現状と今後の展望までを分析しています。点検分野に参入を検討しているドローン関連事業者、インフラや設備を所有・管理する企業がドローンの活用を検討するための情報が網羅された報告書です。
第1章の「インフラ・設備点検におけるドローンの役割とビジネスモデル」では、インフラ・設備分野におけるドローンの役割や効果、プレイヤー、ビジネスモデルなどをまとめています。
第2章の「各省庁の動向」では、国土交通省、経済産業省、内閣府の動向をまとめています。
第3章の「インフラ点検分野別の現状と展望」では、「橋梁」「トンネル」「ダム」「下水道管」「ソーラーパネル」「送電網」「屋根」「ビル壁面」「船舶・航空機」「風力発電」の10分野についてドローンを活用したビジネスの現状と課題(分野特有の課題、技術課題、社会的課題など)、ドローン活用のメリット、市場成長性などを分析しています。
第4章の「国内企業の動向」では、インフラ・設備点検分野でドローンビジネスを展開する国内企業6社を「ハードウェア」「サービス提供企業」に分類し、動向をまとめています。
第5章「海外の先進事例」は、インフラ・設備点検分野においてドローンを活用した先進的な27事例を解説しています。
目次
1.1 ドローンの定義と分類
1.1.1 本書で取り扱う「ドローン」の定義
1.1.2 ドローンの分類
1.1.3 民生用(ホビー用)と業務用
1.1.4 回転翼と固定翼、VTOL
1.1.5 水中ドローン
1.2 インフラ点検の現状とドローンを活用した点検手法について
1.2.1 インフラの現状
1.2.2 ドローンの有用性
1.2.3 ドローンを活用した点検の価値と効果
1.3 点検分野におけるプレイヤー
1.3.1 ハードウェア(機体)
1.3.2 ハードウェア(パーツ)
1.3.3 サービス提供事業者
1.3.4 点検事業者
1.3.5 利用者(自社活用企業)
1.4 点検分野におけるドローン活用のビジネスモデル
2.1 全体的な動向
2.2 国土交通省の動向
2.3 経済産業省の動向
2.4 内閣府の動向
3.1 全体動向とインフラ点検分野のドローンビジネス市場規模
3.1.1 現状
3.1.2 国内のドローンビジネス全体の市場規模
3.1.3 ドローンを活用した点検分野の市場規模
3.2 橋梁
3.2.1 現況
3.2.2 従来の点検手法
3.2.3 ドローン活用のメリット・特長
3.2.4 ビジネスモデル
3.2.5 ハード
3.2.6 先進事例
3.2.7 課題
3.2.8 市場成長性
3.3 トンネル
3.3.1 現況
3.3.2 従来の点検手法
3.3.3 ドローン活用のメリット・特長
3.3.4 ビジネスモデル
3.3.5 ハード
3.3.6 先進事例
3.3.7 課題
3.3.8 市場成長性
3.4 ダム
3.4.1 現況
3.4.2 従来の点検手法
3.4.3 ドローン活用のメリット・特長
3.4.4 ビジネスモデル
3.4.5 ハード
3.4.6 先進事例
3.4.7 課題
3.4.8 市場成長性
3.5 下水道管
3.5.1 現況
3.5.2 従来の点検手法
3.5.3 ドローン活用のメリット・特長
3.5.4 ビジネスモデル
3.5.5 ハード
3.5.6 先進事例
3.5.7 課題
3.5.8 市場成長性
3.6 ソーラーパネル
3.6.1 現況
3.6.2 従来の点検手法
3.6.3 ドローン活用のメリット・特長
3.6.4 ビジネスモデル
3.6.5 ハード
3.6.6 先進事例
3.6.7 課題
3.6.8 市場成長性
3.7 送電網
3.7.1 現況
3.7.2 従来の点検手法
3.7.3 ドローン活用のメリット・特長
3.7.4 ビジネスモデル
3.7.5 ハード
3.7.6 先進事例
3.7.7 課題
3.7.8 市場成長性
3.8 屋根
3.8.1 現況
3.8.2 従来の点検手法
3.8.3 ドローン活用のメリット・特長
3.8.4 ビジネスモデル
3.8.5 ハード
3.8.6 先進事例
3.8.7 課題
3.8.8 市場成長性
3.9 ビル壁面
3.9.1 現況
3.9.2 従来の点検手法
3.9.3 ドローン活用のメリット・特長
3.9.4 ビジネスモデル
3.9.5 ハード
3.9.6 先進事例
3.9.7 課題
3.9.8 市場成長性
3.1 船舶・航空機
3.10.1 現況
3.10.2 従来の点検手法
3.10.3 ドローン活用のメリット・特長
3.10.4 ビジネスモデル
3.10.5 ハード
3.10.6 先進事例
3.10.7 課題
3.10.8 市場成長性
3.11 風力発電
3.11.1 現況
3.11.2 従来の点検手法
3.11.3 ドローン活用のメリット・特長
3.11.4 ビジネスモデル
3.11.5 ハード
3.11.6 先進事例
3.11.7 課題
3.11.8 市場成長性
3.12 その他
3.13 まとめ
4.1 ハードウェア
4.1.1 エアロネクスト
4.2 サービス
4.2.1 日立システムズ
4.2.2 ブルーイノベーション
4.2.3 CLUE
4.2.4 エナジー・ソリューションズ
4.2.5 NJS
5.1 橋梁
5.1.1 ARE Corporation
5.1.2 HAZON Solutions
5.2 パイプライン
5.2.1 Aerotronic
5.3 ソーラーパネル
5.3.1 UgCS
5.4 屋根
5.4.1 Bulldog Adjusters
5.4.2 LOVELAND INOVATIONS
5.4.3 Kespry
5.5 電線
5.5.1 Coutts Brothers
5.6 鉄塔
5.6.1 Drone Harmony
5.6.2 PSEG Long Island
5.7 原子力発電所
5.7.1 Cyberhawk
5.8 風力発電
5.8.1 Deepwater Wind
5.8.2 Martek Aviation
5.8.3 Perceptual Robotics
5.8.4 SkySpecs
5.9 石油・ガスなどのプラント
5.9.1 Cyberhawk
5.9.2 Airscope
5.9.3 Sky-Futures
5.9.4 Ondaka
5.10 建築物
5.10.1 Intel
5.10.2 Kespry
5.10.3 Drony SITMP
5.10.4 RSK Orbital
5.11 煙突
5.11.1 VersaTOL
5.12 航空機
5.12.1 Airbus
5.13 機体開発
5.13.1 SkyX Systems
5.13.2 Createk Design Lab
資料1.2.1 日本国内の社会インフラの数量と建設からの平均経過年齢
資料1.2.2 道路橋(橋長2m以上の橋)の建設年度別施設数
資料1.2.3 建設後50年以上経過する社会資本の割合
資料1.2.4 社会資本の管理体制の現状 各分野の管理者
資料1.2.5 各インフラ分野における巡視、点検を行っている割合
資料1.2.6 各インフラ分野における点検サイクル
資料1.2.7 点検・診断の指針となる点検基準の策定状況
資料1.2.8 市町村における職員数の推移( 市町村全体、 土木部門)
資料1.2.9 市町村における維持管理体制 技術系職員がいない市町村の割合
資料1.2.10 ドローン活用の付加価値
資料1.2.11 ドローンの活用で期待される効果
資料1.3.1 点検分野における主なプレイヤー
資料1.3.2 代表的な汎用機の無人航空機メーカーと代表的な機体名称
資料1.3.3 代表的な専用機の無人航空機メーカーと代表的な機体名称
資料1.3.4 代表的な水中ドローンメーカーと代表的な機体名称
資料1.4.1 点検分野のドローンを活用したビジネスモデル例①
資料1.4.2 点検分野のドローンを活用したビジネスモデル例②
資料2.1.1 国が進めているロボット関連のプロジェクト
資料2.2.1 国土交通省・経済産業省策定5つの重点分野
資料2.2.2 実施フロー
資料2.3.1 福島ロボットテストフィールドの全体図
資料2.3.2 福島ロボットテストフィールドのインフラ点検災害対応エリア
資料2.3.3 橋梁点検に用いる無人航空機の性能評価基準策定に向けた飛行試験の全体像
資料2.4.1 インフラ維持管理・更新・マネジメント技術の研究開発概念図
資料3.1.1 点検分野ごとのフェーズ
資料3.1.2 国内のドローンビジネス市場規模の予測
資料3.1.3 サービス市場の分野別市場規模
資料3.2.1 デンソーのUAV
資料3.3.1 Flyability 社 Elios
資料3.4.1 DJI M200
資料3.4.2 Panasonic ダム水中点検ROV
資料3.5.1 NJS社 AS400
資料3.6.1 DJI M200
資料3.6.2 FLIR Duo Pro R
資料3.7.1 DJI M200
資料3.8.1 PHANTOM 4 PRO
資料3.9.1 DJI M200
資料3.10.1 航空機の外装点検用ドローンAdvanced Inspection Drone
資料3.11.1 DJI M200
資料4.2.1 ドローン運用統合管理サービスの概要
資料4.2.2 3次元モデル上での劣化箇所の管理イメージ(上)と機能の提供イメージ(下)
資料4.2.3 Blue Earth Platformの概念図
資料4.2.4 Blue Earth Platform を軸にしたドローン新サービス
資料4.2.5 ELIOS
資料4.2.6 2018年の事業構想イメージ
資料4.2.7 Blue Earth Platformを利用したサービス展開のイメージ
資料4.2.8 2027年のビジョン
資料4.2.9 DroneRoofer (※特許出願番号:2017-216441 特許出願済み)
資料4.2.10 CLUEがGHAに提出したドローンによる点検成果の報告書の一部
資料4.2.11 長さ100mを超える道路のオルソモザイク
資料4.2.12 精度検証測量の点群データ
資料4.2.13 ドローンアイの概要
資料4.2.14 ドローンアイで検出できる異常一覧
資料4.2.15ドローンアイのフロー
資料4.2.16 ドローンアイで提供するオリジナルのソフトウェア
資料4.2.17 ドローンアイ;クライアントへ提出する報告書イメージ
資料5.1.1 ARE Corporation
資料5.1.2 橋梁検査の様子
資料5.2.1 Aerotronic社シングルローター機
資料5.3.1 UgCSホームページ
資料5.4.1 Bulldog Adjusters 屋根点検の様子
資料5.4.2 LOVELAND INOVATIONSサービス詳細
資料5.4.3 Kespryサービス詳細
資料5.5.1 Coutts Brothers
資料5.6.1 Drone Harmony
資料5.6.2 PSEG Long Island
資料5.7.1 Cyberhawk
資料5.8.1 Deepwater Wind
資料5.8.2 martekuas
資料5.8.3 Perceptual Robotics
資料5.8.4 SkySpecs
資料5.9.1 石油採掘施設の3Dモデル
資料5.9.2 施設全体をキャプチャして3Dモデル化によりメンテナンスなどの効率化を実現
資料5.9.3 Ondaka
資料5.10.1 ハルバーシュタット大聖堂の内部を撮影するインテルのFalcon 8+ドローン
資料5.10.2 Kespryクラウド
資料5.10.3 Drony SITMP
資料5.10.4 Orbital
資料5.11.1 煙突点検の様子
資料5.12.1 Airbusの点検用ドローン
資料5.13.1 SkyX Systems
資料5.13.2 壁に接着するS-MAD