[急伸する日米欧の拡張現実感サービスとプレイヤーの最新動向]
本書の概要
本報告書では、ARを実現する技術の解説をはじめ、日米欧の各分野におけるARの活用事例や関連アプリ/サービスを提供している関連プレイヤー、標準化団体の概要と動向、AR産業の展望などについて網羅的にまとめている。
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本書の内容
AR(Augmented Reality、拡張現実感)とは、スマートフォンなどのカメラを通して見る現実の風景に、認識技術や位置情報などを用いて提供されるデジタル情報を重ねて表示するというように、現実の世界とデジタル空間とを結びつける技術のことを指す。ARは、2009年9月に頓智ドット株式会社がiPhoneアプリとしてリリースしたセカイカメラなどにより注目を集め、昨今では、ゲームや広告をはじめ、教育や医療などの分野における活用も進んでいる。
また、英国の調査会社によると、世界におけるモバイルARサービスの市場規模は、2014年までに7億米ドルを超えると予想されているほか(※1)、同じくモバイルAR市場については、2015年までに22億米ドルに達するという予測が発表されており(※2)、AR産業の急速な発展が期待されている。
このように、盛り上がりを見せているAR産業だが、主要プレイヤーの多くが海外企業であるため、ビジネスの動向や技術に関する情報は分散しているのが現状である。そこで、本報告書では、ARを実現する技術の解説をはじめ、日米欧の各分野におけるARの活用事例や関連アプリ/サービスを提供している関連プレイヤー、標準化団体の概要と動向、AR産業の展望などについて網羅的にまとめている。
本調査報告書の具体的な内容については下記の通りである。
■日米欧の主要ARプレイヤー27企業、6つのARブラウザー、15の活用事例を詳説
第3章では、ARの活用事例として、「広告/プロモーション」、「エンターテインメント」、「ガイド/ナビゲーション」など5つのカテゴリーを設定して15のAR活用事例を、第4章では、主要なモバイルARブラウザー6製品を解説。また、第5章では、「チップメーカー」「デバイスメーカー」「通信キャリア」「アプリケーション/サービスプロバイダー」の4レイヤーに分け、日米欧の29企業を紹介する。
■ARを実現する技術、標準化動向、課題と展望を詳説
ARの基本的な情報として、ARの定義と歴史をはじめ、VR(仮想現実)やMR(複合現実)などの隣接概念との関係や、画像認識や位置情報活用といったARを実現する技術と端末の動向、標準化の動向やARの課題と今後など、ARに関するすべてを網羅。
■世界初のARに関する国際カンファレンス「ARE2010」の取材レポートも収録
第8章では、2010年6月に米カリフォルニア州サンタクララで開催された、世界初のARに関する国際カンファレンス「ARE2010」の様子をレポートする。
(※1) Juniper Researchの調査による(http://www.juniperresearch.com/viewpressrelease.phpid=197&pr=166)
(※2) ARCchartの調査による(http://www.arcchart.com/reports/augmented-reality.aspref=rethinknl)
はじめに 第1章 AR(拡張現実感)とは何か 第2章 ARの仕組み 第3章 ARの活用事例 第4章 主要なモバイルARブラウザー 第5章 プレイヤー動向 第6章 標準化動向 第7章 ARの課題と今後の展望 第8章 ARE2010レポート 索引 |