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デジタル化による社会変化と新しいテクノロジーの活用 情報サービス産業白書2024

本書の概要

1986年に刊行が始まった「情報サービス産業白書」は、企業情報システムの開発を請け負う情報サービス企業に、最新のテーマに基づいた提言を行ってきた。その最新版である「情報サービス産業白書 2024」では、生成AIをはじめとする新しいテクノロジーに対して、情報サービス企業やユーザー企業がどう考え、どのように取り組んでいるのかを明らかにし、情報サービス企業が進むべき道筋を示す。


 

本書のポイント

  • ユーザー企業と情報サービス企業にアンケートを実施
  • 生成AIに対する企業の取り組みを詳細に分析
  • 特定テーマ(生成AI、データプラットフォーム、アーキテクチャ政策、セキュリティ、デジタル人材)を大手IT企業に所属する識者が解説

 

発売中

執筆者

一般社団法人 情報サービス産業協会

一般社団法人 情報サービス産業協会
編集
発行所
株式会社インプレス
判型
B5判
ページ数
240P
発行日
2024/06/28
発行予定日
2024年6月28日
価格
3,300円(本体 3,000円+税10%)
カテゴリー
白書
ISBN
9784295016854
商品コード
501685
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注目の調査結果

生成AIを除く新たなテクノロジー12種(機械学習、メタバース、VR/MR/AR、Web3.0、ブロックチェーン、量子コンピューター、ゼロトラストセキュリティ、コンテナ技術、クラウドネイティブ型アーキテクチャ、DevOps/DevSecOps、アジャイル開発/反復型開発/ノーコード・ローコード開発)に関し、自社にとって代表的または最も重視する技術を情報サービス企業、ユーザー企業に尋ねた結果を示す。

【図表1】情報サービス企業が重視するテクノロジー(生成AIを除く)

情報サービス企業では開発手法・メソドロジーの4種が67.8%を占めており、ノーコード・ローコード開発だけでも28.9%の企業が最も重視する技術として挙げている。また、22.3%のDevOps / DevSecOpsは、 登場から一定程度の期間が経過し、比較的「新たな」テクノロジーではなくなったとも考えられるが、徐々に情報サービス企業に浸透し重要な手法として位置付けられるようになっていると考えられる。開発手法・メソドロジー系以外では、機械学習を重視する企業が14.9%であった。VR/MR/AR、量子コンピューター、Web3.0などの先端技術はまだ普及段階にないと考えられるが、情報サービス企業にとっては現場の生産性向上に直結する技術への期待が大きいともいえる。

【図表2】ユーザー企業が重視するテクノロジー(生成AIを除く)

ユーザー企業ではアプリケーション系を重視する企業が57.6%を占めている。特に、重視する企業が最も多いのは生成AIを除く機械学習であり29.1%が選択した。開発手法・メソドロジーを選択した企業の割合は相対的に低くなっているが、「ノーコード・ローコード開発」を重視するテクノロジーとして挙げる企業も49社(4.5%)あった。そのうち19社では全社的もしくは部署単位での活用を既に開始している。その他の技術を選択している企業も含め、25.9%がノーコード・ローコード開発を活用している。また、調査時点では社内業務、顧客向けサービスのいずれにも適用できていないものの今後の活用を検討している企業は32.0%であった。自社の商材に直接的な貢献をもたらすアプリケーション系のテクノロジーへの期待が大きい一方で、自社のビジネスニーズに合わせてアプリケーションを構築するためにノーコード・ローコード開発を活用したいとの意向がユーザー企業の中に芽生えているのかもしれない。

本書の内容

本書の第1部では、DXの実装に向けて、情報サービス産業に求められる資産(能力)の変化を検証する。新しいテクノロジーに対して、情報サービス企業がどのように取り組み、ユーザーへの提供に至っているのか、ユーザー企業、情報サービス企業へのアンケートおよびヒアリングにより明らかにし、両社の間にどのようなギャップがあるのかを洗い出す。その結果をもとに、情報サービス企業の進むべき道筋を示す。第2部では、情報サービス企業が特に注目すべきテーマについて、情報サービス産業協会(JISA)会員企業に所属する有識者による最新の動向と見解を紹介する。これにより、生成AIをはじめとした新しいテクノロジーの、リアルな現在地を知ることができる。

目次

第1部ユーザー企業と情報サービス企業の新たな関係

第1章テーマの背景と問題意識
第2章ユーザー企業と情報サービス産業の動向
第3章情報サービス産業とユーザー企業におけるコロナ禍の影響調査
第4章ユーザー企業と情報サービス産業のこれからの姿

第2部情報サービス産業の概況

第1章JISA委員会レポート等で概観する情報サービス産業のトレンド
第2章個別技術動向
第3章統計で見る情報サービス産業

データ編

著者紹介

一般社団法人 情報サービス産業協会

執筆者名
一般社団法人 情報サービス産業協会

デジタルトランスフォーメーション(DX)を支える国内の主要な情報サービス会社で構成されるIT業界団体として、1984年に2つの団体を統合し、経済産業省認可の業界団体として設立された。情報関連技術の開発促進、情報化の基盤整備などを通じ、情報サービス産業の健全な発展と我が国の情報化の促進を目的としている。