[具体化するM2M/スマートグリッドへの展開]
本書の概要
本書は、2012年発売『920MHz ZigBee IPとスマートメーター用802.15.4g標準2012』を大幅に改訂した報告書です。
発売中
■SmartGridニューズレター購読者 割引対象商品です。お申込みにあたりましては購読ご担当者様の情報を入力しご注文ください。照会後、担当より改めて受注内容をご連絡申し上げます。
※コメント欄に記載がない場合、定期購読特典の適用が不可となる場合がございます
本書の内容
本書は、2012年発売『920MHz ZigBee IPとスマートメーター用802.15.4g標準2012』を大幅に改訂した報告書です。
この2年余の間に、M2M/IoT時代の到来と同期するかのように、ZigBeeとWi-SUNは大幅な進化と発展を遂げました。
例えば、ZigBeeアライアンスは、独自プロトコルからオープンなIP対応のZigBee IPプロトコルを完成させました。さらに、日本で920MHz(サブギガ帯)が開放され、ZigBee IPを920MHz帯に対応させた920IPを発表。日本の環境でオープンなZigBeeが利用できる環境ができ上がりました。これに日本のECHONET Liteを走らせ、さらに米国標準のエネルギー管理プロトコル「SEP 2」(Smart Energy Profile 2.0)にも対応できる検討も行われており、新しいスマートグリッドやM2M環境の構築の道が開かれました。
一方、日本のNICTやガス業界・IT業界がリードして策定した国際標準Wi-SUN(Wireless Smart Utility Networks)は、半導体チップが続々市場に投入され、同時にいち早く日本を代表する東京電力のスマートメーターに採用されるなど、そのプロトコルはスマートハウスの中核的な技術として普及し始めました。さらに、Wi-SUNアライアンスは、スマートメーターから今後市場が拡大するM2M関連へと進化させるため、M2M対応のワーキンググループ「RLMM WG」(Resource Limited Monitoring and Managementワーキンググループ)を発足させ、その取り組みを強化しています。
M2M/IoT/スマートグリッド時代に活躍する2大テクノロジーを徹底的に解説したバイブルとしてぜひご活用ください。
目次
1.1 920MHz帯の開放と新しいネットワーク環境
1.2 電波の飛距離:920MHz帯は2.4GHz帯の3倍
1.3 サブギガ帯(800/900MHz帯)の周波数割り当てと国際動向
1.4 920MHz帯におけるシングルホップ通信とマルチホップ通信
1.5 920MHz帯と他の無線方式との比較
1.6 920IPとWi-SUNのプロトコル体系の比較
2.1 進化するZigBee:物理層に802.15.4gを採用し、オープンな「ZigBee IP」を策定へ
2.2 具体例:920MHz帯におけるマルチホップネットワークの適用領域とHEMS/BEMS
2.3 920MHz帯の920IP(ZigBee IP)上で動作する ECHONET Lite
2.4 BルートにおけるHEMS通信:スマートメーターとHEMSは「1対1通信」が原則
2.5 具体的に登場してきた920MHz帯関連の製品群
3.1 新標準「SEP」(Smart Energy Profile)とは
3.2 SEPが注目される背景:NISTが採用
3.3 「SEP 1.x」と新標準「SEP 2」のプロトコルの違い
3.4 920IP(ZigBee IP)とSEP 2のプロトコルスタックの詳細
3.5 SEP(Smart Energy Profile)の詳細な機能
4.1 スマートメーター向け規格「IEEE 802.15.4g/4e」標準の誕生
4.2 IEEE 802.15.4g/4e標準規格が策定された背景
4.3 8者によるWi-SUNアライアンスの設立と活動
4.4 IEEE 802委員会の組織とIEEE 802.15.4g
4.5 TG(タスクグループ)設立のための5つのPAR(判断基準)
4.6 標準化の範囲①:IEEE 802.15.4g(物理層)
4.7 標準化の範囲②:IEEE 802.15.4e(MAC層)
5.1 Wi-SUN物理層規格(802.15.4g)の具体的な内容
5.2 Wi-SUNの変調方式「FSK、QPSK、OFDM」の仕組み
5.3 Wi-SUN物理層(IEEE 802.15.4g)規格が各国で使用可能な周波数帯
5.4 MR-FSK方式とその代表的な仕様
5.5 物理層はMR-FSK方式に統合され標準化
6.1 Wi-SUNのMAC層規格(802.15.4e)の具体的な内容
6.2 マルチホップ通信におけるデータフレーム中継の仕組み
6.3 米国TIAおよび欧州ETSIにおけるWi-SUN標準化の取り組み
6.4 開発事例① ルネサスとADI:Wi-SUN対応無線通信プラットフォームの相互接続を実施
6.5 開発事例② ローム:Wi-SUN対応の無線通信モジュール「BP35A1」を開発(ラピスのLSIを採用)
6.6 開発事例③ スカリーネットワークス:Wi-SUN 対応のスマートメーター・HEMS向けプロトコルスタック「SKSTACK IP v3.0」
6.7 開発事例④ アンリツ:Wi-SUNプロトコルテストシステム「ME7051A」などを開発
7.1 日本のガス産業の構造
7.2 段階的に自由化が推進されてきたガス事業
7.3 ガス事業におけるガスメーターの設置状況:合計5440万件
7.4 テレメータリング推進協議会のプロフィールと標準化の取組み
7.5 スマート化に向かうガスメーターの技術開発の歴史
7.6 ガススマートメータリングシステムの全体構成
7.7 U-Bus Air仕様(無線)とU-Bus仕様(有線)
7.8 東京ガス社内で試作されたデモシステムの例
7.9 U-Bus/U-Bus Airプロトコル構成と各標準仕様書の対応
7.10 Wi-SUNアライアンスの標準化のスケジュール
7.11 相互接続性(IOT)試験装置の導入と今後の展開
8.1 M2Mアプリケーションの開発に向かうWi-SUN
8.2 M2Mアプリケーションに向けた無線テストベッドの整備
8.3 Wi-SUN搭載の15種類のセンサー群と転倒センサーの開発
8.4 コグニティブ無線ルータの開発
8.5 M2Mネットワーク構築とWi-SUNワイヤレステストベッドの開発
8.6 仮想化コグ二ティブ無線とワイヤレスM2M共通基盤の構築