[急成長する電子出版支援ビジネス 16社の概要]
本書の概要
本調査報告書では、今後の日本における電子書籍流通のためのインフラストラクチャーについて検討することを目的とし、米国におけるDAD/DAM事業者の事業内容の概略について、主にウェブに公開されている情報を元に粒度を揃えて比較検討している。
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CD(PDF)版:本体価格58,000円+税
本書の内容
米国でのAmazon.comの電子ブックリーダー「Kindle」の発売、そしてアップルのiPadの発売と合わせたiBooksotoreの登場をきっかけとして、電子書籍市場は日米ともに盛り上がりを見せている。
一方で、電子書籍流通のためのネットワークの仕組みの開発や電子書籍出版に参入するための情報通信インフラへの新たな投資を迫られている出版社は、データベースによるコンテンツ管理、DRMの選定、ファイル変換、メタデータ管理、デジタルマーケティング、複雑な印税計算などの処理も取り込まなければならないという課題に直面している。
このような流れを受け、出版社が従来どおりの書籍のプロデュース・企画・編集というコアビジネスに専念できるよう、出版物(コンテンツ)をサーバーで管理し、販売サイトの技術要求仕様に応じてファイル変換をした上でネットワークを使って配送し、場合によっては販売サイトから報告される販売数の管理や印税計算などをも引き受けるサービスを提供する企業が登場してきている。こうした企業を「DAD/DAM(Digital Asset Management/Digital Asset Distribution)」事業者と呼び、出版社にとってのバックエンドをサポートする基盤事業となりそうである。
本調査報告書では、今後の日本における電子書籍流通のためのインフラストラクチャーについて検討することを目的とし、米国におけるDAD/DAM事業者の事業内容の概略について、主にウェブに公開されている情報を元に粒度を揃えて比較検討している。
各章の具体的な内容は下記のとおりである。
■第1章 DAM/DAD事業者の動向
第1章では、DAM/DAD事業者のサービスの特徴を解説している。また、DAM/DADが注目されるきっかけとなった、アップルがiBookstoreで採用した、出版社のコンテンツをとりまとめる「認定アグリゲーター」の仕組みも解説している。
■第2章 DAM/DADを提供する各企業の概要
第2章では、主要なDAM/DAD事業者として、BiblioCore(TuneCore社)、BookBaby、codeMantra、Constellation、eBook Technologies、Google Editions(Google社)、Impelsys、Ingram Digital、INgrooves、LibreDigital、Lulu、NetRead、OverDrive、Page Foundry、PubIt(Barnes & Noble社)、Smashwordsの概要を掲載している。主に各企業のウェブページ、カタログなどを参照し、企業概要、サービス内容のほか、公開情報があるものについては経営基盤や創業者、経営者に関する情報も記載している。
はじめに 第1章 電子出版におけるDAM/DADビジネスとは 第2章 DAM/DAD事業者の概要 索引 |