2015年度 総務省
■概要
ICT活用教育において、教育現場では授業でのデジタル教科書・教材の二次利用の方法がわからない、出版社・著作権者では自社のデジタル教材が十分に活用されていないことが課題となっている。上記課題を解決するために、多摩市立愛和小学校での実証を行い、デジタル教材の二次利用の円滑化、流通効率の向上の検証、権利処理の課題を整理した。
■実証内容
①デジタル教材・素材へのメタデータ付与と複数の教材・素材間でのメタデータによる連携の検証
②教員によるデジタル教材・素材を自由に利活用した自主教材やネット素材等を活用した理想の授業案の作成
③作成した授業案による授業の実施とその際の権利処理上の課題の整理分析、及びデジタル教材・素材の二次利用履歴の取得
■調査
①教員のデジタル教材の二次利用や二次利用による授業に関する意向把握(教員へのヒアリング)
②円滑な二次利用のための運用方法案の検討(教員及び教科書出版社へのヒアリング)
③メタデータ仕様要件等の検討(教科書出版社や有識者へのヒアリング)
■成果
①複数の教科書出版社及び大学から提供されたデジタル教材・素材についてメタコードで連携をとり、これらの教材や素材を利用して、教員の理想とする自主教材を作成し授業を実施
②授業で利用した著作物の利用実績を把握し、権利処理の管理、及び、将来の利用実績に基づく公平な対価の還元への可能性を明示
③権利処理に関わる課題を整理
調査期間
6か月
納品形態(成果物)
実証実験の実施、調査報告書
関連リンク
教育ICT
デジタルコンテンツ