本書の概要
電子書籍への先進的な取り組みを進めている、米国における大手出版社と、電子書籍の流通を担うアマゾン・アップル・グーグルなどの流通プラットフォーム企業による電子書籍産業の現状と展望を、既存データの分析、現地調査、文献調査、独自調査、大手出版社へのインタービューなどから明らかにする。
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CD(PDF)版:本体価格85,000円+税
本書の内容
2009年、アマゾン「キンドル(Kindle)」、バーンズ&ノーブル「ヌック(Nook)」、ソニー「リーダー(Reader)」などの登場により、本格的に電子書籍市場が立ち上がった。さらに、アップル「iPad」の発売も、出版社にとっては大きな転換を促すものになる。もし、iPadがiPhone同様の絶大な人気を得ることになれば、書籍は新聞、雑誌と並んでiPadで簡単に入手可能になることが求められ、消費者の電子書籍移行は一気に進む可能性もある。
このような電子書籍市場の動きを受け、電子書籍への先進的な取り組みを進めている、米国における大手出版社と、電子書籍の流通を担うアマゾン・アップル・グーグルなどの流通プラットフォーム企業による電子書籍産業の現状と展望を、既存データの分析、現地調査、文献調査、独自調査、大手出版社へのインタービューなどから明らかにする。
本調査報告書の具体的な内容としては以下の通りである。
■米国電子出版市場の最新動向を掲載
米国の出版市場と電子書籍市場のデータから、米国における電子書籍市場の成長を分析。米国出版産業独特の出版流通構造や原価構造を明らかにすることで、デジタル出版時代の課題への理解を深める。
■電子書籍先進国である米国大手出版社の電子出版戦略を解明
米国6大出版社のなかの2企業「アシェットブックグループ」と「オライリーメディア」に対し、電子書籍戦略に関するインタビューを実施。現状の電子書籍の販売状況や、プリント版書籍との売上比率、電子ブックリーダーなどのデバイスへの戦略など、2社のそれぞれのビジョンから、電子書籍市場の今後を見る。
■アマゾン・アップル・グーグルの動きを徹底解説
アマゾン・アップル・グーグルという電子書籍の流通プラットフォームを担う3社の施策を詳しく解説。それぞれのビジネス戦略と出版社の間で繰り広げられる駆け引きに関して、その意図するところを分析する。日々情勢が変化する電子書籍市場のプライヤーの力学が明らかに。
■オライリーメディアが開催したTOC2010の速報レポートを収録
オライリーメディアが2010年3月に開催したTOC2010(Tools of Change for Publishing Conference 2010)の速報レポートを掲載。出版のデジタル化が進む中で、出版社、メディア社やソリューションプロバイダーなどが、現状の電子書籍市場をどのように捉えているのか、また、国際的にどのような取り組みを行っているのかをレポートする。
1章 米国出版産業の概略 2章 米国の電子書籍市場の動向 3章 大手出版社の電子書籍戦略 4章 電子書籍と出版業界 5章 新しい関連事業者の出現 6章 調査で参照した情報 7章 付録:TOC2010速報 |