本書の概要
本書はAmazon.com 社のメディア事業(書籍、電子書籍、音楽、映像などのコンテンツ事業)についてフォーカスした調査報告書である。同社の現在の事業内容、サービス内容、米国市場背景などについて、情報を整理研究、分析している。また、同社における注目すべきマーケティングソリューションやKildle Fireを中心としたコンテンツビジネスモデル、同社の事業から学ぶビジネスメディアを分析している。日本の出版やコンテンツビジネス業界内のパートナーの一員としてのアマゾンに対する理解を深め、または競合する企業研究という観点において、日本の企業が事業の参考すべき情報を満載している。
発売中
CD(PDF)版:本体価格85,000円+税
本書の内容
2012年10月、ついにアマゾンが日本でも電子書籍販売サービスのキンドルストアをオープンした。書籍のオンライン販売からスタートした同社は、そこで得た多数の顧客と現実世界でのロジスティックス力、クラウドなどの技術的インフラでの優勢と、ストアフロントとして機能するハードウェアなど、これまでの企業にはない強みを持ち成長を続けている。
Kindle Fireは単なる安価なタブレットではなく、メディア消費やEC、メディア購入などのためのプラットフォーム(ビジネスのエコシステム)として進化し、Kindleの「電子書籍」は品揃えの多様化施策の1つである。アマゾン社のビジネスはマーケティング施策の塊でもあり、日本では実施されていないマーケティング施策も数多い。
本書はAmazon.com 社のメディア事業(書籍、電子書籍、音楽、映像などのコンテンツ事業)についてフォーカスした調査報告書である。同社の現在の事業内容、サービス内容、米国市場背景などについて、情報を整理研究、分析している。また、同社における注目すべきマーケティングソリューションやKildle Fireを中心としたコンテンツビジネスモデル、同社の事業から学ぶビジネスメディアを分析している。日本の出版やコンテンツビジネス業界内のパートナーの一員としてのアマゾンに対する理解を深め、または競合する企業研究という観点において、日本の企業が事業の参考すべき情報を満載している。
目次
1.1 創業からこれまでの歴史
1.2 3本柱となる各事業の概要
1.3 アマゾン社を特徴づける、主要な知的財産(特許など)
1.4 大型買収とねらい
1.5 書籍/電子書籍販売の国際展開
2.1 メディア事業の概要
2.2 メディア事業の業績推移
2.3 メディア事業の内容
2.3.1 書籍(プリント版書籍、キンドルブックなど)
2.3.2 音楽(CD、音楽ダウンロード、クラウドプレーヤー)
2.3.3 映画(DVD、動画ストリーミング)
2.3.4 アプリケーションソフトウェア(Appストア)
2.3.5 メディアコンテンツのためのクラウド運営
3.1 日米のコンテンツ消費の相違点
3.2 米国の出版市場動向
3.3 米国の雑誌市場動向
3.4 米国の動画配信市場動向
3.5 米国の音楽配信市場動向
4.1 電子書籍販売事業のこれまでの経緯
4.1.1 Kindleをめぐる業界内のパワーゲーム
4.1.2 ホールセールモデルとエージェンシーモデル
4.1.3 Kindle Fireで雑誌、音楽、映像を巻き込むバトルへ
4.2 書籍出版社向けの販売促進施策
4.3 本格化する雑誌社との交渉
4.4 個人向け自費出版プラットフォーム
4.5 著者のプロモーションとサポート
4.6 独自の出版レーベル
4.7 実用化しているプリントオンデマンド
4.8 流通を支える楽屋裏:物流センターとデータセンター
4.9 キンドルシングルとキンドルシリアル
4.10 教科書
4.11 図書館向けサービス
4.12 他の事業者との関連性
5.1 アマゾンプライムサービス
5.2 Kindle所有者に向けた特典
5.3 アマゾンアソシエートプログラム
5.4 アマゾンマーケットプレース
5.5 共同マーケティング
5.6 なか見検索
5.7 AmazonLocal/アマゾンローカル
6.1 アマゾン社のデジタルコンテンツ配信ビジネス拡大への布石
6.2 ハードウェアの特徴
6.3 ソフトウェアの特徴
6.4 ビジネスモデル
6.5 雑誌、動画、音楽など、メディア業界への影響
6.6 プライバシーへの懸念
6.7 タブレットユーザーの消費傾向
7.1 アマゾン社の事業コンセプト
7.2 既存の日本型ビジネスとアマゾン社の相違点
7.2.1 日本型オンラインショップとアマゾン社との違い
7.2.2 日本型オンンライン書店とアマゾン社との違い
7.3 今後の注目すべきアマゾン社の事業展開と課題